PostgreSQL 15

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PostgreSQL 15は2022年10月13日にリリースされたメジャーバージョンです。2027年11月11日にサポートが終了します。残り約18ヶ月の余裕がありますが、移行には検証・計画・実施のリードタイムが必要なため、今から移行計画を立てておくことを推奨します。本記事では、PostgreSQL 15のサポート終了日と主な特徴、移行先の選択肢を解説します。

PostgreSQL 15 のサポート期限一覧

バージョン リリース日 EOL日 現在のステータス
PostgreSQL 13 2020-09-24 2025-11-13 終了済み
PostgreSQL 14 2021-09-30 2026-11-12 残り約6ヶ月
PostgreSQL 15(対象) 2022-10-13 2027-11-11 残り約18ヶ月
PostgreSQL 16 2023-09-14 2028-11-09 サポート中
PostgreSQL 17(推奨) 2024-09-26 2029-11-08 サポート中
PostgreSQL 18(最新) 2025-09-25 2030-11-14 サポート中

PostgreSQL のサポートポリシー
PostgreSQL Global Development Group は、メジャーバージョンのリリースから5年間サポートを提供します。延長サポートオプションは存在せず、EOL 日を過ぎると新しいセキュリティパッチは一切提供されなくなります。

基本情報

  • リリース日: 2022年10月13日
  • 最新パッチバージョン: 15.18
  • 後継バージョン: PostgreSQL 17(推奨)、PostgreSQL 18(最新)
  • 延長サポート: なし
  • 主な新機能: MERGE 文(標準 SQL)・論理レプリケーションの行フィルタリング・public スキーマのデフォルト権限変更・pg_basebackup の圧縮対応・ソート処理の改善
  • ライセンス: PostgreSQL License(BSD ライク)

EOL 後のリスク

2027年11月11日以降、PostgreSQL 15 に対するセキュリティパッチとバグ修正の提供が停止します。延長サポートオプションは存在しないため、この日が絶対的な期限です。

1. セキュリティパッチの停止

PostgreSQL は年間10件前後の CVE が報告されており、EOL 後はこれらへの対応が停止します。SQL インジェクション・権限昇格・バッファオーバーフロー等の脆弱性が修正されないまま蓄積し、PCI DSS・ISO 27001・SOC 2 の審査でも指摘対象となります。

2. 拡張機能・ドライバーの非対応化

PostGIS・pgvector・pg_partman などの主要拡張機能は、サポート対象バージョンに向けた開発が優先されます。クラウドマネージドサービス(Amazon RDS・Azure Database・Google Cloud SQL)も、EOL バージョンの新規インスタンス作成を制限し始めます。

3. 新機能の恩恵を受けられない

PostgreSQL 17 のインクリメンタルバックアップ・JSON_TABLE・COPY 改善、PostgreSQL 18 の非同期 I/O 改善・OAuth 2.0 認証など、運用・開発の生産性を高める機能の恩恵を受けられません。

推奨される移行先

PostgreSQL 15 からは pg_upgrade を使って 17 へ直接アップグレード可能です。残り約18ヶ月の余裕がある今のうちに、検証環境での移行テストを開始することを推奨します。

PostgreSQL 17 — 推奨(実績と安定性)

  • EOL: 2029年11月8日
  • 最新パッチ: 17.10
  • メリット: リリースから約1年半が経過し実績が豊富。インクリメンタルバックアップ・JSON_TABLE・COPY 改善など多くの新機能。主要拡張機能とクラウドサービスが充実対応
  • 適したケース: 安定した移行先を求める場合、早めに移行を完了したい場合

PostgreSQL 18 — 最長サポート(最新機能)

  • EOL: 2030年11月14日
  • 最新パッチ: 18.4
  • メリット: 非同期 I/O の大幅改善・OAuth 2.0 認証・SQL/JSON 全機能対応。EOL まで最も長い
  • 注意点: リリースから日が浅いため、利用する拡張機能の対応状況を事前確認
  • 適したケース: 移行頻度を減らしたい場合、最新機能を活用したい場合

移行時の注意点

pg_upgrade による移行
pg_upgrade で PostgreSQL 15 → 17 への直接アップグレードが可能です。移行前に pg_upgrade --check を実行して非互換箇所を事前確認し、必ずバックアップを取得してください。

public スキーマ権限の変更(15 で導入済み)
PostgreSQL 15 で public スキーマのデフォルト CREATE 権限が削除されました。15 → 17 への移行ではこの変更は引き継がれますが、PostgreSQL 14 以前からの移行でこの点が影響するケースがあります。

移行期間の目安
残り約18ヶ月(2027年11月11日まで)という状況です。今から検証環境でのテストを開始し、遅くとも2027年8月中には本番移行を完了させることを推奨します。

物理サーバーの更新か、マネージドサービスへの移行か

PostgreSQL 15 の EOL を機に、セルフホスト型からクラウドマネージドサービスへの移行を検討する企業も増えています。Amazon Aurora PostgreSQL・Azure Database for PostgreSQL・Google Cloud SQL はバックアップ・フェイルオーバー・パッチ適用を自動化しており、バージョンアップの運用負荷を大幅に削減できます。

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