PostgreSQL 16

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PostgreSQL 16は2023年9月14日にリリースされたメジャーバージョンです。サポート終了日は2028年11月9日です。現時点では残り約2年半のサポート期間があります。今すぐ移行が必要ではありませんが、本記事ではサポートスケジュールの把握と、将来の移行先の選択肢を解説します。

PostgreSQL 16 のサポート期限一覧

バージョン リリース日 EOL日 現在のステータス
PostgreSQL 14 2021-09-30 2026-11-12 残り約6ヶ月
PostgreSQL 15 2022-10-13 2027-11-11 残り約18ヶ月
PostgreSQL 16(対象) 2023-09-14 2028-11-09 残り約2年半
PostgreSQL 17(推奨) 2024-09-26 2029-11-08 サポート中
PostgreSQL 18(最新) 2025-09-25 2030-11-14 サポート中

PostgreSQL のサポートポリシー
PostgreSQL Global Development Group は、メジャーバージョンのリリースから5年間サポートを提供します。延長サポートオプションは存在せず、EOL 日を過ぎると新しいセキュリティパッチは一切提供されなくなります。毎年秋(11月頃)に全サポート対象バージョンの同時パッチリリースが行われます。

基本情報

  • リリース日: 2023年9月14日
  • 最新パッチバージョン: 16.14
  • 後継バージョン: PostgreSQL 17(推奨)、PostgreSQL 18(最新)
  • 延長サポート: なし
  • 主な新機能: スタンバイサーバーからの論理レプリケーション・pg_stat_io ビュー(I/O 統計)・並列 pg_dump・SQL/JSON コンストラクタ・GRANT の改善・正規表現関数の強化
  • ライセンス: PostgreSQL License(BSD ライク)

EOL 後のリスク

2028年11月9日以降、PostgreSQL 16 に対するセキュリティパッチとバグ修正の提供が停止します。現時点では約2年半の猶予があります。大規模システムの移行には1〜2年のリードタイムが必要なケースもあるため、今から次バージョンの評価を始めることを推奨します。

1. セキュリティパッチの停止

EOL 後は PostgreSQL に発見された CVE が修正されなくなります。SQL インジェクション・権限昇格・情報漏洩等の脆弱性が蓄積し、PCI DSS・ISO 27001・SOC 2 等の審査でも指摘対象となります。

2. 拡張機能・クラウドサービスの非対応化

EOL 後は PostGIS・pgvector などの主要拡張機能の PostgreSQL 16 対応が打ち切られます。Amazon RDS・Azure Database for PostgreSQL・Google Cloud SQL も EOL バージョンの新規インスタンス作成を制限します。

3. 将来の移行コスト増大

移行を先延ばしにすると、積み重なった非互換変更への対応が複雑化します。計画的に次バージョンへ移行することで、移行リスクと工数を最小化できます。

推奨される移行先

PostgreSQL 16 からは pg_upgrade を使って 17 または 18 へ直接アップグレード可能です。今から移行先の評価を開始しておくと、EOL 前に余裕を持って対応できます。

PostgreSQL 17 — 推奨(実績と安定性)

  • EOL: 2029年11月8日
  • 最新パッチ: 17.10
  • メリット: リリースから約1年半が経過し実績が豊富。インクリメンタルバックアップ・JSON_TABLE・COPY 改善など多数の新機能。主要拡張機能とクラウドサービスが充実対応
  • 適したケース: 安定した移行先を求める場合

PostgreSQL 18 — 最長サポート(最新機能)

  • EOL: 2030年11月14日
  • 最新パッチ: 18.4
  • メリット: 非同期 I/O の大幅改善・OAuth 2.0 認証・SQL/JSON 全機能対応。EOL まで最も長い
  • 適したケース: 移行頻度を減らしたい場合、最新機能を積極活用したい場合

移行時の注意点

pg_upgrade による移行
pg_upgrade で PostgreSQL 16 → 17 への直接アップグレードが可能です。移行前に pg_upgrade --check を実行して非互換箇所を事前確認し、バックアップを取得してください。

拡張機能の確認
SELECT * FROM pg_extension; で現在の拡張機能をリストアップし、移行先バージョンへの対応バージョンが存在するか確認してください。特に pgvector・PostGIS を利用している場合は各プロジェクトのリリースページで対応バージョンを確認してください。

移行期間の目安
残り約2年半という余裕がある今のうちに、検証環境での移行テストを行い、アプリケーションの互換性を確認しておくことを推奨します。大規模システムは特に早めの評価が重要です。

物理サーバーの更新か、マネージドサービスへの移行か

PostgreSQL 16 の EOL を見据えて、セルフホスト型からクラウドマネージドサービスへの移行を計画する企業も増えています。Amazon Aurora PostgreSQL・Azure Database for PostgreSQL・Google Cloud SQL はバックアップ・フェイルオーバー・パッチ適用を自動化しており、バージョンアップの運用負荷を大幅に削減できます。

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