SQL Server 2017

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SQL Server 2017は、2017年10月2日にリリースされたMicrosoftのリレーショナルデータベース管理システムです。SQL ServerとしてはじめてLinuxに正式対応したバージョンとして注目を集めました。メインストリームサポートは2022年10月11日に終了しており、現在は延長サポートフェーズに移行しています。本記事では、SQL Server 2017のサポート終了日と移行先について解説します。

SQL Server 2017 のサポート期限一覧

バージョン リリース日 メインストリーム終了 延長サポート終了(EOL)
SQL Server 2017 2017-10-02 2022-10-11 終了済み 2027-10-12

固定ライフサイクルポリシー
SQL Serverは固定ライフサイクルポリシーに従い、リリースから5年間のメインストリームサポートと、その後5年間の延長サポートが提供されます。延長サポート期間中はセキュリティ更新プログラムのみ提供され、新機能追加や機能変更リクエストへの対応は行われません。

基本情報・最新CU

  • 最新CU: CU31(2024年9月リリース)
  • 現在のフェーズ: 延長サポート(メインストリームは2022年10月11日終了済み)
  • 対応OS: Windows Server 2012 R2以降、Red Hat Enterprise Linux 7.3以降、Ubuntu 16.04以降、SUSE Linux Enterprise Server 12 SP2以降
  • 後継製品: SQL Server 2019(2019年11月4日リリース)、SQL Server 2022(2022年11月16日リリース)、SQL Server 2025(2025年11月18日リリース)
  • 主な特徴: Linux正式対応、Python機械学習サービス、グラフデータベース機能、Adaptive Query Processing

メインストリームサポート終了とは

SQL Server 2017のメインストリームサポートは2022年10月11日に終了しました。現在の延長サポートフェーズでは提供内容が限定されるため、引き続き利用する場合は注意が必要です。

メインストリームと延長サポートの違い

  • メインストリームサポート(終了済み): セキュリティ更新+バグ修正+新機能リクエスト対応+設計変更対応
  • 延長サポート(現在): セキュリティ更新のみ。バグ修正や機能追加は有償サポート契約が必要

延長サポート終了(2027年10月12日)まで約1年半となっています。EOLまでの期間が短いため、移行計画の策定を急ぐことを強く推奨します。なお、MicrosoftはSQL Server 2017向けにExtended Security Update(ESU)を提供しており、延長サポート終了後も追加費用で最大3年間セキュリティパッチを受け取ることが可能です。

サポート終了後のリスク

2027年10月12日に延長サポートが終了すると、すべての公式サポートが停止します。その後もSQL Server 2017を使い続けた場合、以下のリスクが生じます。

1. セキュリティ脆弱性の放置

EOL後はセキュリティパッチが提供されなくなります。新たに発見されたCVEへの対処がなくなるため、SQLインジェクション・権限昇格・リモートコード実行といった攻撃リスクが時間とともに増大します。特にLinux環境で稼働させている場合、最新のセキュリティパッチが適用できないことは重大な問題となります。

2. 新しいOSやミドルウェアとの非互換

Windows ServerやLinuxの新バージョンへの対応が保証されなくなります。ODBCドライバや.NETの新バージョンとの互換性も担保されなくなるため、周辺ツールのアップデートができなくなる可能性があります。

3. コンプライアンス・監査対応の困難化

ISMSやPCI DSS等の情報セキュリティ規格では、EOLを迎えたソフトウェアの使用に対してリスク管理策の明示が求められます。コンプライアンス要件が厳しい金融・医療・官公庁系のシステムでは、サポート終了前の移行計画が必須です。

推奨される移行先

SQL Server 2017からの移行先は、オンプレミスを維持するかクラウドへ移行するかによって変わります。2027年のEOLを見据え、SQL Server 2022またはSQL Server 2025への移行が基本パスとなります。

SQL Server 2025(オンプレミス継続・最長サポート)

  • サポート期間: メインストリーム 2031年1月まで、延長サポート 2036年1月まで
  • メリット: 現行世代で最長のサポート期間。ネイティブベクター検索・AI統合機能の追加。2027年のEOL後も長期間サポートを確保
  • 適したケース: 長期的なオンプレミス運用を前提とした場合、移行を一度で済ませたい場合

SQL Server 2022(オンプレミス継続)

  • サポート期間: メインストリーム 2028年1月まで、延長サポート 2033年1月まで
  • メリット: 既存のT-SQLコード・ストアドプロシージャの大部分がそのまま動作。インテリジェントクエリ処理の強化。Azure連携機能の追加
  • 適したケース: オンプレミス環境を維持したい場合、既存のSQL Server運用ノウハウを活かしたい場合

Azure SQL Database(クラウド移行)

  • サポート期間: クラウドサービスのため終了日なし(常に最新)
  • メリット: サーバー管理不要。自動バックアップ・自動パッチ適用。使用量に応じた課金
  • 適したケース: インフラ管理コストを削減したい場合、スケーラビリティが必要な場合

Azure SQL Database 公式ページ(Microsoft)

Azure SQL Managed Instance(クラウド移行)

  • サポート期間: クラウドサービスのため終了日なし
  • メリット: SQL Serverとの高い互換性。SQL AgentやCLR、リンクサーバーなどの機能を維持したままクラウド移行が可能
  • 適したケース: SQL Serverの機能をフルに使っており、アプリケーション改修を最小限にしたい場合

Azure SQL Managed Instance 公式ページ(Microsoft)

移行時の注意点

互換性レベルの確認
SQL Server 2017のデータベース互換性レベルはデフォルト140です。SQL Server 2022へ移行後も互換性レベルを140のまま運用できますが、新機能を活用するには160への変更が推奨されます。段階的に150(2019相当)→160と上げることで、変更による影響を最小化できます。

Pythonサービス・機械学習サービスの移行
SQL Server 2017からPythonスクリプトを使用している場合、SQL Server 2022での機械学習サービスの設定変更が必要です。移行前に利用している外部スクリプトの動作確認を行ってください。

移行前のバックアップとテスト
本番環境への適用前に、ステージング環境でのアップグレードテストを必ず実施してください。特にストアドプロシージャ・トリガー・リンクサーバーの動作確認が重要です。

移行期間の目安
小規模環境(DB数10以下)で1〜2ヶ月、中規模環境(DB数10〜50)で3〜6ヶ月を目安に計画を立てることを推奨します。EOLまでの期間を考慮すると、早期の計画着手が重要です。

アップグレードか、VPSへの移行か

SQL Server 2017をオンプレミスサーバーで運用している場合、SQL Server 2022へのインプレースアップグレードが最もシンプルな移行方法です。ただし、2017年前後に導入したハードウェアは老朽化のタイミングと重なることが多く、このタイミングでVPS(仮想プライベートサーバー)への移行を合わせて検討する価値があります。

VPS上でSQL Serverを運用することで、ハードウェア保守費用の削減とリソースの柔軟なスケールアップが可能になります。

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