PostgreSQL 18

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PostgreSQL 18は2025年9月25日にリリースされた現行最新バージョンです。サポート終了日は2030年11月14日であり、残り約4年半のサポート期間があります。非同期 I/O の大幅改善・OAuth 2.0 認証対応・SQL/JSON 全機能対応など、大規模環境や企業システム向けの機能が強化されています。本記事では、PostgreSQL 18の主な特徴とサポートスケジュールを解説します。

PostgreSQL 18 のサポート期限一覧

バージョン リリース日 EOL日 現在のステータス
PostgreSQL 15 2022-10-13 2027-11-11 残り約18ヶ月
PostgreSQL 16 2023-09-14 2028-11-09 残り約2年半
PostgreSQL 17(推奨) 2024-09-26 2029-11-08 残り約3年半
PostgreSQL 18(最新) 2025-09-25 2030-11-14 残り約4年半

PostgreSQL のサポートポリシー
PostgreSQL Global Development Group は、メジャーバージョンのリリースから5年間サポートを提供します。延長サポートオプションは存在せず、毎年秋(11月頃)に全サポート対象バージョンの同時パッチリリースが行われます。

基本情報

  • リリース日: 2025年9月25日
  • 最新パッチバージョン: 18.4
  • 前バージョン: PostgreSQL 17(2024年9月リリース)
  • 延長サポート: なし
  • 主な新機能: 非同期 I/O サブシステム(io_method)・OAuth 2.0 認証対応・仮想生成列(VIRTUAL がデフォルト)・RETURNING OLD/NEW 構文・UUID v7 生成関数・Skip Scan インデックス・時間的制約(WITHOUT OVERLAPS)
  • ライセンス: PostgreSQL License(BSD ライク)

PostgreSQL 18 の主な改善点

PostgreSQL 18 は I/O パフォーマンスと企業向けセキュリティ機能を中心に大幅な強化が行われています。

1. 非同期 I/O の大幅改善

PostgreSQL 18 最大の変更点は非同期 I/O フレームワークの導入です。これまで同期的に処理されていた I/O 操作が非同期化され、特に大量データのスキャン・バックアップ・VACUUM など I/O バウンドな処理のスループットが向上します。大規模なデータウェアハウスや OLAP ワークロードで効果が顕著です。

2. OAuth 2.0 認証対応

OAuth 2.0 / OICD(OpenID Connect)による認証が組み込みでサポートされました。これにより、企業の SSO(シングルサインオン)環境と PostgreSQL を直接統合でき、認証管理の一元化が容易になります。Okta・Azure AD・Keycloak などの IdP と連携した運用が可能です。

3. 仮想生成列(VIRTUAL がデフォルト)と RETURNING OLD/NEW

生成列(Generated Columns)の VIRTUAL タイプが追加され、デフォルトになりました。仮想生成列はデータを物理的に保存せず参照時に計算されるため、ストレージを節約できます。また、UPDATE・DELETE・MERGE 文の RETURNING 句で OLD.*NEW.* を使えるようになり、変更前後の値を一度の SQL で取得できます。監査ログの記録やアプリケーション側の実装がシンプルになります。

古いバージョンからの移行方法

PostgreSQL 12 以降から PostgreSQL 18 へは pg_upgrade で直接アップグレード可能です。ただし、PostgreSQL 18 はリリースから日が浅いため、利用する拡張機能のバージョン 18 対応状況を必ず事前確認してください。

pg_upgrade による移行

  • 移行前に pg_upgrade --check で非互換箇所を事前確認
  • --link オプションでハードリンクを使うと大容量 DB でも移行時間を短縮
  • アップグレード後に vacuumdb --all --analyze-in-stages で統計情報を更新

PostgreSQL 17 経由の2段階移行

  • リリースから日が浅い 18 への直接移行に不安がある場合は、まず 17 に移行して安定稼働を確認してから 18 へアップグレードする方法もあります
  • PostgreSQL 17 も 2029年11月まで十分なサポート期間があります

移行時の注意点

拡張機能の対応確認
PostgreSQL 18 はリリースから日が浅く、PostGIS・pgvector・TimescaleDB など一部の拡張機能はバージョン 18 対応が遅れる場合があります。移行前に SELECT * FROM pg_extension; で現在の拡張機能をリストアップし、各プロジェクトのリリースページで PostgreSQL 18 対応バージョンが存在するか確認してください。

クラウドマネージドサービスの対応状況
Amazon RDS・Azure Database for PostgreSQL・Google Cloud SQL の PostgreSQL 18 対応状況は各クラウドプロバイダーのリリースノートを確認してください。最新バージョンへの対応にはリリースから数ヶ月かかる場合があります。

非同期 I/O の設定
PostgreSQL 18 の非同期 I/O はデフォルトで有効ですが、一部のストレージ環境(古い HDD RAID 構成等)では挙動が変わる可能性があります。移行後のパフォーマンステストを必ず実施してください。

物理サーバーの更新か、マネージドサービスへの移行か

PostgreSQL 18 の非同期 I/O 改善は、SSD や NVMe を搭載した最新サーバーで最大の効果を発揮します。古いハードウェア上での PostgreSQL 移行を検討している場合は、クラウドマネージドサービスや新しい VPS への移行と合わせることで、ハードウェアとソフトウェア双方の恩恵を受けられます。

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公式情報