VMware vSphere 9.0は、VMware Cloud Foundation(VCF)9.0として2025年6月17日にリリースされました。従来のスタンドアロン版vSphereは廃止され、VCFサブスクリプション経由のみで提供されます。新サポートモデルにより、サポート期間はVCF 9.xコードライン全体で2031年6月17日までとなっています。
サポート期限一覧
| バージョン | リリース日 | サポート終了予定 | 現在のステータス |
|---|---|---|---|
| VCF 9.0(vSphere 9.0) | 2025年6月17日 | 2027年9月(27ヶ月) | 提供中 |
| VCF 9.1 | 2026年5月(発表済み) | 2028年(27ヶ月) | 提供中 |
| VCF 9.x コードライン EOS | — | 2031年6月17日 | 提供中 |
新サポートモデル(6+1)について
VCF 9.0より、従来の「5年General Support + 2年Technical Guidance」から「6年General Support + 1年有償延長サポート」へ変更されました。マイナーリリース(9.1・9.2・9.3)は9ヶ月ごとにリリースされ、各マイナーリリースのサポートは27ヶ月、最終マイナーリリースは45ヶ月となります。
基本情報
- リリース日: 2025年6月17日(VCF 9.0、ビルド24755229)
- 提供形態: VMware Cloud Foundation(VCF)サブスクリプション経由のみ(スタンドアロン版は廃止)
- 仮想ハードウェアバージョン: バージョン22(最大960論理プロセッサ)
- CPU最小要件: 16コア以上/ソケット(vSphere 8.0からの要件変更)
- ブートバンク: 最小1GB(vSphere 8.0の500MBから拡張)
- 前バージョン: VMware vSphere 8.0(General Support: 2027年10月11日まで)
8.0からの主な変更点・新機能
セキュリティ強化
- AMD SEV-SNP対応: AMD製CPUでのメモリ暗号化によるVM間の強力な分離
- Intel TDX対応: Intel製CPUでのTrusted Execution Environment(TEE)サポート
- TLS 1.3対応: ポート443でのTLS 1.3サポートとNIST 2024プロファイル準拠
パフォーマンス・ストレージ
- Memory Tiering: NVMeデバイスをティアドメモリとして活用し、メモリ容量を拡張
- NVMe/FC・NVMe/TCP SANブート対応: 最新のストレージ接続プロトコルをサポート
- Intel HWPデフォルト有効化: Sapphire Rapids以降のCPUでHardware Performance Statesを自動活用
VCF 9.1の主な新機能(2026年5月発表)
- NVMeメモリTCO削減: 強化されたNVMeメモリティアリングにより最大40%のTCO削減
- vMotion暗号化オフロード: vMotion暗号化時のCPUオーバーヘッドを約70%削減
- vSAN for Recovery: サイバー攻撃・障害からの迅速な復旧機能
- vSphere Elastic Provisioning: リソースの動的プロビジョニングで運用効率向上
8.0からの移行時の注意点
ライセンス体系の変更
vSphere 9.0はVCFサブスクリプション経由のみで提供されます。従来の永続ライセンスからの移行はコスト増加を伴う場合があるため、VCFの年間費用を事前に試算してください。
CPU要件の変更
vSphere 9.0はCPU 16コア以上/ソケットが必須です。現在使用しているサーバーが要件を満たさない場合、ハードウェアリフレッシュと同時に計画する必要があります。
ブートバンクの拡張
ESXiのブートバンクが500MBから1GBに拡張されました。USBブートなど容量の小さいメディアを使用している場合は変更が必要です。
物理サーバーの更新か、クラウド・VPSへの移行か
vSphere 9.0への移行にはCPU要件の変更とVCFライセンスへの切り替えが必要です。この機会にオンプレミスの仮想化環境全体を見直し、クラウドや国内VPSへの移行も含めてTCOで比較検討することを推奨します。
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