Nginx 1.28は、2025年4月にリリースされたstable版(安定版)です。2026年4月14日にNginx 1.30がリリースされたことでサポートが終了しました。本記事では、Nginx 1.28のサポート終了日と移行先について解説します。
サポート期限一覧
| リリース種別 | リリース日 | サポート終了日 | 現在のステータス |
|---|---|---|---|
| Nginx 1.28(Stable版) | 2025年4月23日 | 2026年4月14日 | 終了済み |
| Nginx 1.29(Mainline版) | 2025年5月 | 2026年5月13日 | 終了済み |
Nginxのサポートポリシー
Nginxは毎年4月に新しいstable版をリリースし、前のstable版とmainline版のサポートは同時に終了します。LTS(長期サポート)は存在しないため、定期的なバージョンアップが必要です。
基本情報
- 最新パッチバージョン: 1.28.3(2026年3月24日リリース)
- 後継製品: Nginx 1.30(2026年4月14日リリース済み)、Nginx 1.31(Mainline版・リリース予定)
- バージョン選択: Stable版(偶数)は安定性重視、Mainline版(奇数)は新機能重視
- 主な特徴: メモリ使用量とCPU使用率の最適化(複雑なSSL構成)、DNS自動再解決機能
サポート終了後のリスク
サポート終了後(2026年4月以降)、以下のリスクが発生します:
1. セキュリティ脆弱性の放置
新たな脆弱性が発見されても修正パッチが提供されません。Webサーバーは外部からのアクセスを受け付ける性質上、DDoS攻撃やWebアプリケーション攻撃の標的となりやすく、企業の信用を失う恐れがあります。
2. 最新モジュールやライブラリとの非互換
Nginx用のサードパーティモジュールや依存ライブラリ(OpenSSL、PCRE、zlibなど)が、古いNginxバージョンをサポートしなくなります。新しい機能や最適化が利用できず、システム全体の保守が困難になります。
3. コミュニティサポートの終了
Nginx公式フォーラムやStack Overflowなどのコミュニティでも、古いバージョンに関する質問への回答が得られにくくなります。トラブル発生時の解決が困難になり、ダウンタイムが長期化するリスクがあります。
推奨される移行先
Nginx 1.28からの移行先として、1.30(2026年4月14日リリース済み・Stable版)と、1.31(Mainline版)が候補となります。どちらも2027年4月までサポートされます。
Nginx 1.30(2026年4月14日リリース済み・Stable版)
- サポート期間: 2027年4月まで
- メリット: 新機能追加がなく既存機能の動作が予測可能、サードパーティモジュールとの互換性が高い、更新頻度が低く運用負荷が少ない
- 適したケース: 厳格な安定性要件がある環境、サードパーティモジュールを多用している場合、新機能が不要で現状の機能で十分な場合、更新作業の頻度を最小限に抑えたい場合
Nginx 1.31(Mainline版・2026年5月頃リリース予定)
- サポート期間: 2027年4月まで
- メリット: 最新機能が利用可能、バグ修正とセキュリティパッチが迅速、Nginx公式が推奨(より多くのテストが実施されている)、パフォーマンス改善が継続的に提供される
- 適したケース: 最新機能を活用したい場合、定期的なアップデートを行える体制がある場合、Nginx公式の推奨に従いたい場合、セキュリティパッチを最速で適用したい場合
NGINX Plus(有償版)
- メリット: 商用サポート、高度な負荷分散機能、ダイナミック設定変更、専用API、長期サポート
- 適したケース: エンタープライズ環境、24時間サポートが必要な場合、ミッションクリティカルなシステム、サポート契約が社内規定で必須の場合
移行時の注意点
設定ファイルのバックアップ
移行作業前に必ず設定ファイル(/etc/nginx/nginx.conf、/etc/nginx/conf.d/配下)のバックアップを取得してください。
サードパーティモジュールの互換性確認
現在使用しているモジュール(nginx -V で確認可能)が新しいバージョンに対応しているか、事前に確認してください。対応していない場合は、別のモジュールへの置き換えや機能の再実装が必要になります。
無停止アップグレード
Nginxは、USR2シグナルを使用することで、クライアント接続を維持したまま無停止でアップグレードできます。ただし、本番環境では事前に検証環境でテストすることを強く推奨します。
移行期間の目安
検証環境での動作確認から本番環境への適用まで、十分な検証期間を確保することが重要です。早めの計画策定をお勧めします。
アップグレードか、VPSへの移行か
Nginx は互換性が高く、通常は既存サーバー上でのバージョンアップ対応が中心となります。 そのため、自前の環境を利用している場合でも Nginx 自体の更新だけで完結するケースは多いでしょう。
ただし、アップデートを機にサーバーの保守や運用負荷を見直し、検証環境や代替案として国内 VPS を利用するという選択肢もあります。 最新の Nginx を手軽に試せる点や、ハードウェア管理が不要な点は、VPSならではのメリットです。
ここでは、Nginx 環境の構築先として検討しやすい国内 VPS サービスを紹介します。
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