Debian 12(コードネーム: Bookworm)は 2023年6月10日にリリースされた Debian の安定版です。標準セキュリティサポートは 2026年6月10日(残り5日)に終了予定です。終了後は Debian LTS チームによる Long Term Support(LTS)フェーズに移行し、2028年6月30日まで継続されます。LTS では一部パッケージが対象外となるため、今のうちに Debian 13 への移行計画を立てることを推奨します。
Debian 12 のサポート期限一覧
| サポート種別 | 開始日 | 終了日 | 現在のステータス |
|---|---|---|---|
| 標準セキュリティサポート | 2023-06-10 | 2026-06-10 | 残り5日(2026-06-10終了予定) |
| LTS(Long Term Support) | 2026-06-10(開始予定) | 2028-06-30 | 開始前 |
Debian のサポートポリシー
Debian の各安定版は、リリース後約3年の標準セキュリティサポートを受けます。その後、Debian LTS チームが約2年の追加サポート(LTS)を提供します。LTS 期間中はパッケージの対象範囲が限定されており、全パッケージがカバーされるわけではありません。
Debian 各バージョンのサポート状況
| バージョン | 標準サポート終了 | LTS終了(EOL) | ステータス |
|---|---|---|---|
| Debian 10(Buster) | 2022-09-10(終了済み) | 2024-06-30(終了済み) | EOL済み |
| Debian 11(Bullseye) | 2024-08-14(終了済み) | 2026-08-31 | LTS中(残り約3ヶ月) |
| Debian 12(Bookworm) | 2026-06-10(残り5日) | 2028-06-30 | 標準サポート中(残り5日) |
| Debian 13(Trixie) | 2028年頃(推定) | 2030年頃(推定) | テスト中(次期安定版) |
基本情報
- リリース日: 2023年6月10日(コードネーム: Bookworm)
- 最新ポイントリリース: 12.14(2026年5月16日)
- 標準セキュリティサポート終了: 2026年6月10日(終了済み)
- LTS サポート終了(EOL): 2028年6月30日(残り約2年)
- 後継バージョン: Debian 13(Trixie・テスト段階)
- 主な特徴: Linux カーネル 6.1・GNOME 43・KDE Plasma 5.27・Python 3.11・GCC 12・OpenSSL 3 を標準搭載
LTS フェーズ移行後の注意点
Debian 12 の標準セキュリティサポートは 2026年6月10日(残り5日)に終了予定です。終了後は LTS フェーズに移行し、セキュリティパッチが提供されますが、標準サポートとは対象範囲が異なります。
1. 一部パッケージが LTS 対象外
Debian LTS は主要パッケージを対象としますが、全パッケージがカバーされるわけではありません。debian-security-support コマンドで自身の環境で LTS 対象外のパッケージを確認できます。対象外パッケージを利用している場合は、代替手段の検討が必要です。
2. 新しいハードウェアへの対応制限
LTS フェーズでは新機能の追加やカーネルの大幅更新は行われません。新しいハードウェア・NIC・ストレージコントローラに対応したカーネルが必要な場合は、Debian 13 への移行が必要です。
3. 2028年6月以降は完全にサポートなし
LTS 終了後はセキュリティパッチが一切提供されなくなります。本番環境での Debian 12 継続利用には、2028年6月までの移行完了を目標に計画を立ててください。
推奨される移行先
Debian 13(Trixie)— 推奨(次期安定版)
- リリース予定: 2025〜2026年頃(テスト段階)
- メリット: 標準サポート期間が最も長い。最新パッケージを利用できる
- 適したケース: Debian 12 のサポート終了前に移行を完了したいサーバー環境
- 注意: リリース日は Debian Project が確定次第公式サイトで発表されます
Ubuntu LTS — 代替選択肢
- Ubuntu 24.04 LTS: EOL 2034年4月(ESM含む)
- 適したケース: Debian ベースを維持しつつ、より長いサポートと商用サポートを求める場合
Debian 12 → 13 移行時の注意点
メジャーバージョンアップグレード手順/etc/apt/sources.list のリポジトリを bookworm(Debian 12)から trixie(Debian 13)に変更し、apt full-upgrade を実行します。本番環境では必ずバックアップを取得してから実施してください。
# Debian 12 のバージョン確認
cat /etc/debian_version
# LTS 対象外パッケージの確認
debian-security-support
# リポジトリの更新(Debian 13 リリース後)
# /etc/apt/sources.list を bookworm → trixie に変更後
apt update && apt full-upgrade
サードパーティリポジトリの確認
MySQL・Node.js・Docker などのサードパーティリポジトリは、Debian バージョンを指定している場合があります。sources.list.d/ 以下のリポジトリ設定もあわせて更新が必要です。
アップグレードか、VPSへの移行か
Debian 12 のサーバーを継続利用する場合は Debian 13 へのインプレースアップグレードが選択肢です。一方、ハードウェアの老朽化やアーキテクチャの見直しを同時に行う場合は、新しい VPS への移行も有効です。